犬の椎間板ヘルニア


椎間板ヘルニアとは、椎間板に変性が生じ、その内容物が突出することにより脊髄を圧迫・障害し、さまざまな神経症状をひきおこす病気です。


ダックスフンド、ペキニーズ、ビーグルなどの犬種で多く発症するといわれています。

※椎間板は、脊椎の椎体間に存在し、それぞれの椎体を連結し背骨の動きを滑らかにしています。
椎間板の中心にはゼリー状の髄核があり、その周囲を繊維組織でできた繊維輪が取り巻いています。
背骨に外力が加えられたときには、この髄核と繊維輪がその圧力を吸収しています。

椎間板ヘルニア

◆原因


過激な運動をしたり、脊髄に強い外力が加わったり、老化現象などが原因となり、椎間板の変性が生じます。


椎間板の変性には、繊維輪のみが突出することで脊髄を圧迫する場合と、髄核自体が突出することで脊髄を圧迫する場合があります。
椎間板が突出した位置により、影響を受ける神経部位が異なるため、発現する症状も異なります。
また、脊髄圧迫の程度についても、症状の重症度に影響を与えます。

椎間板ヘルニア

◆症状


ソファーや階段の登り降りを嫌がる、抱き上げると「キャン」と鳴き痛がる、動くことを嫌がる、背中を丸めてじっとしている、後肢のふらつき、麻痺や運動失調などの症状

がみられます。
重症になると、完全な四肢の麻痺が見られたり、排尿・排便が困難になることもあります。

◆治療


治療には内科的治療と外科的治療があります。

内科的治療は麻痺を伴わない、比較的軽度な症状の場合に行うこと多く、ケージレスト(ケージなどに入れ安静にして運動制限をさせること)を行い、ステロイドなどの消炎剤の投与やレーザー治療を行ないます。


外科的治療は内科的治療で改善が見られなかった場合や食症状の段階で麻痺が見られるような重症例で行なわれます。
術後は、リハビリを必要とすることが多く、方法も様々なため、獣医師と相談しながら行ないます。

◆予防


ソファーや階段や段差の登り降り、フローリングなどの滑りやすい床材は避ける、足の裏の毛が伸びてくるワンちゃんは滑らないようにするために足の裏の毛を短くカットする、ジャンプや過度な運動をさせないなど、日常生活での注意が重要です。
肥満は椎間板ヘルニアの発症率を高くする要因となるので注意が必要です。肥満にならないように日頃からこまめな体重管理を心がけましょう。
ワンちゃんに椎間板ヘルニアが疑われるような症状が見られた場合は、早期治療が予後に影響することもありますので早めにかかりつけの動物病院に行きましょう。

※引用元
アニコム ホールディングス株式会社 “みんなのどうぶつ親子手帳”(2014年)
[http://www.anicom-page.com/all_details?type=2&id=61] (最終検索日 : 2015年1月12日) 

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