犬の骨折
骨折とは、
骨の外傷のことで、外からの力により骨の連絡が一部または全部絶たれている状態
をいいます。ワンちゃんの骨折は、多くの場合 1 歳以下の四肢での発症で、抱っこや高いところからの落下事故等によって引き起こされます。
特に骨が細い犬種である、トイプードル、チワワなどの犬種は注意が必要です。
◆原因
ワンちゃんの骨折原因として最も多いのは、 1 歳以下のまだ行動が落ち着かない時期に、
抱っこや机など高いところからの落下事故等
によって引き起こされます。また、その他の年齢では、お散歩時にリードを離してしまったり、外れてしまった場合などの交通事故も発症の原因となります。
また、発症はまれですが、骨の腫瘍やホルモン疾患、栄養の偏りなどで、骨がもろくなり骨折することがあります。
◆症状
一般的に
骨折部位は次第に腫れ、熱感をもち、痛みを伴います。
また、骨折の場所によって、症状は様々です。四肢の骨折では、肢を床に着けずに歩く症状、腰部にある骨盤を骨折した場合には、排尿や排便が困難な症状、顎の骨折では摂食障害(食べることが困難な状態)などが見られます。
交通事故や落下事故では、骨折のみならず内臓や頭部にも損傷を受けていることがあり、その場合、損傷を受けている部位によって様々な症状が起こります。
◆治療
骨折の治療法は骨折の状態や部位、ワンちゃんの年齢などによって選択されます。
基本的には手術を行う外科的治療と、手術を行わずにギブス固定や運動制限のみを行う方法があります。
外科的治療では手術により、ピンやプレートなどの固定具を使い、骨折部位を整復し、術後骨折部位の骨がくっつくまで安静と、運動制限が必要となります。
◆予防
交通事故や落下事故を防ぐことが重要です。
室内においても、落下事故等が起こらないような環境づくりを心がけ、
お散歩時はワンちゃんにリードをつけ、
リードが外れないよう、サイズなどに気をつけましょう。また、仔犬の時期の食事は栄養バランスの調った食事を与え、骨が健全に発育するようにしましょう。
※引用元
アニコム ホールディングス株式会社 “みんなのどうぶつ親子手帳”(2014年)
[http://www.anicom-page.com/all_details?type=2&id=57] (最終検索日 : 2015年1月12日)