犬の変性性脊髄症


変性性脊髄症とは、脊髄の神経細胞が変性することで機能障害があらわれ、まずは後肢、前肢、さらには呼吸器へと進行していきます。

痛みを伴わないのが特徴です。

ジャーマン・シェパードで発生が多いことで知られていますが、近年、ウェルシュ・コーギーでも発生頻度が増加していることが報告されています。

◆原因


発生原因は不明な点が多く、免疫複合体の関与、代謝産物の蓄積などが疑われますが、最近になって発症したワンちゃんには特定の遺伝子(SOD1遺伝子※)に変異があることが分かってきました。
発症の確率と遺伝子の関連等、詳細については分かっていないものの、変異したSOD1遺伝子を持ったワンちゃんで、何らかの原因が引き金となり免疫複合体などを形成した結果、引き起こされるとも言われています。

※ SOD1遺伝子は、抗酸化作用のあるタンパク質を作る機能を有する遺伝子のうちの一つです。

◆症状


症状は1年から3年ほどで徐々に進行していきます。
初期症状は椎間板ヘルニアやその他の神経疾患と類似していることが多くあります。
後ろ肢の感覚の低下から、歩行時、肢をすって歩くなどの変化が見られます。また、腰がふらついたり、肢がもつれるなどの症状が見られるようになり、さらに進行すると後ろ足をそろえて歩いたり(ウサギ跳び)、後ろ肢を引きずって歩くようになります。
その後、次第に前肢へと症状が進行して、起立困難や排便・排尿が困難になることがあります。
最終的に脳にまで病気が進行すると呼吸障害を呈し、死に至ります。

◆治療


現時点で有効な治療法は報告がされていませんが、症状が似ている他の神経疾患等を除外するためにも精密検査を行い、適切に管理することが重要です。
椎間板ヘルニアや他の神経疾患では、運動をさせることでかえって症状を悪化させてしまう場合がありますが、変性性脊髄症では、「動ける状態には、運動させること(リハビリ)」が推奨されています。
また、抗酸化作用を持つビタミン剤やサプリメントも補助的な効果が期待されています。

◆予防


発症の原因がはっきりわからないので、予防することが難しい病気です。


他の疾患でも類似した症状が見られる場合があることから、歩き方の異常など疑わしい症状に気がついたら早めに動物病院を受診しましょう。
また、適切な体重管理や適度な運動をすることも大切です。

※引用元
アニコム ホールディングス株式会社 “みんなのどうぶつ親子手帳”(2014年)
[http://www.anicom-page.com/all_details?type=2&id=179] (最終検索日 : 2015年1月12日) 

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