犬の脂漏症ってどんな病気?
皮膚の新陳代謝が異常に速くなり、全身の皮脂腺の分泌が過剰になったり、皮膚の角化が異常に亢進した状態を「脂漏症」といいます。
原因により、あるいは脂漏の状態により次のように分類されます。
1.原因による分類
遺伝性疾患である「原発性脂漏症」と、何らかの原因により二次的に起こる「続発性脂漏症」があります。
(1)「原発性脂漏症」とは?
常染色体の劣性遺伝による遺伝性疾患です。
好発犬種はアメリカン・コッカー・スパニエル、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル、ウエスト・ハイランド・ホワイトテリア、バセット・ハウンド、シーズーなどです。
(2)「続発性脂漏症」とは?
真菌・細菌・寄生虫による感染、アレルギー、内分泌疾患、栄養の偏り、免疫介在性疾患、代謝性疾患、腫瘍など、さまざまな要因から二次的に発症するタイプの脂漏症です。
2.状態による分類
脂漏の状態が乾性であるものと湿性であるものに分類されます。
(1)「乾性脂漏」とは?
皮膚が乾燥し、これに伴い鱗屑(フケ)が増えます。
(2)「湿性脂漏」とは?
皮脂が異常に増えます。 これに伴い皮膚がべとつき、悪臭を伴います(脂漏臭)。